2012年9月6日木曜日

インテル・デリバーズ (ピザではありません)

今週2つの異なる新聞でとある共通のトピックが扱われていました。それが以前出会った  "Only the paranoid survive (臆病ものだけが生き残る)"  という言葉を思い出させてくれたので、ちょっと展開しておきたいと思います。

『イノベーション(革新)

液晶テレビの先駆者(イノベーター)としてアクオスなどの大ヒットを出し、国内での大量生産体制に舵を切ったシャープが経営危機に陥ってしまっています。大胆な設備投資に原因の多くはあるでしょうけれども、2つの新聞の論点はそこではなく、どれだけ良いものを創っても"旬"を過ぎれば魅力が色あせてしまう ”世の中のシビアさ” や ”経営の難しさ” について書かれていました。

いくら目新しく、話題性に富んでいるものでも、模倣され、社会に広まってしまうと急速に同質化して、差別化しにくくなり、結果的に価格競争に陥り経営を圧迫してしまう・・・・
消費者の側としては、最終的には 『テレビなんて結局どこでも一緒でしょ』 となってしまうということです。

私の今持っているテレビ感覚もまさにこれ。 亀山や鈴鹿など三重県に住んでいたことが2年ほどあったので、一時は「アクオス亀山モデル」を贔屓目に見て、"亀山から世界へ"という野心的な心意気にやや興奮していたのですが・・・・(泣)

『脱コモディディー化(日用品とならぬこと)

ビジネスに関して、コモディティー化を防ぐこと、つまり自分たちの製品やサービスが ”その他おおぜい” と同質化してしまわないように、ブランドを築き上げることがますます大事になっています。自分たちのオリジナルな経験や歴史の上にお客さまとの関係性を構築し、他者が真似できないようにしてしまう、、、、、 このように代替不能な存在として生き残りを目指すことが一番根源的な解。 そして、この考え方は個人の生き方にもそのまま当てはめられる、もっというなら、当てはめるべきものだと考えています。(言うのは簡単!理解できても、行動はなかなか大変なのです、、、、)

『インテル・イノベーツ(革新を起す)』 ⇒ 『インテル・デリバーズ(顧客の期待に応える)

ここでパソコンの心臓部であるCPUを作っているインテルの話になります。このブログの出だしの"Only the paranoid survive(臆病ものだけが生き残る)" は、その創業者 アンディーグローブの言葉 。 いくら素晴らしいものを革新(イノベーツ)しても、生き残れないのではないのか? という病的なまでに慎重な姿勢です。主流の無制限なポジティブシンキングを善しとする成功哲学とは一線を画しています。
しかしインテルは、その考えを軸として、妥当なコストで充分に信頼できるCPUを顧客へ届けることで期待に応え(デリバーズ)、パソコン業界という競争の激しい世界で40年以上サバイバルすることに成功しています。

これは素晴らしいのだ! という自己中心的な考えからシフトして、顧客の期待に応えるという顧客中心の考え方で行動しないと企業も、そしてきっと個人も行き詰ってしまうのです(あぁ~ うぅ~)。

Deliver】といえばピザですが、
この語に"約束を果たす"という意味もあるとは。
(写真は本文に関連ありません。ただ好きなだけです。悪しからず)