2013年4月29日月曜日

ビジネスは『顧客の創造』 か 『戦い』か?

現代経営の父とも称されるドラッカー 
深い社会洞察をシンプルな言葉で山ほど表しています。
その一つが 
『ビジネスとは顧客の創造』

これが現在、マイブームを迎えており、
考え方にいい拠り所を与えてくれます。

しばしば仕事人は自分のやっていることに対して Blind になってしまう・・・
素晴らしい "こだわり" であっても
お客の要望以上に "やりすぎ" てしまうことがある・・・・・

普通の言い方で "ありがた迷惑"
面白い言い方で "床屋の満足"*
(* おもてなしの経済学 中島聡著より)

こういう仕事の仕方にはどうにか自分で気づきたいものです・・・
(他人に教えてもらうのでもちろん可。素直に聞ければ、ですが・・・)

顧客の要望 > 商品・サービス なのか?

ドラッカーの言う『顧客の創造』とは、
顧客の要望に応えることで関係性(信頼)を築く
と、私は解釈している。

顧客に限らず、おそらくきっと誰だって(子供だって)
話も聞いてもらえず、押し付けられることが
最も気に入らないもの。

押付けはダメです。我慢我慢!


ビジネスは戦い! 誰との?

この手の理想にはマッチョな思想との対峙が必至。
「そんな甘っちょろいことではダメだ!」
「ビジネスは戦いだ!」 と。

しかし、一体誰と戦っているのか?


私の身近には複数いた。そういう方が。
あらゆる仕事の局面の全てが戦い。

仕事のライバルと比較して、"私の商品が上だ!"
なら、まだよし。
顧客や仕事の仲間にも "私の考えが正しい!"
だから、 私の言うことを聞け! というタイプ

戦うべきは、その自己顕示欲です。我慢我慢!

誰に売るか > 何を売るか

極端な話、一人でいいから顧客を創って、
Needsに合った何かを売り始める、、 
それがドラッカーの言うビジネスなのです。

ドラッカーの原文はこうです。
The Purpose of a Business is to Create a Customer

"Customers"ではなくて、"a Customer" 一人です。

だから次のような発想が出てきたら
ビジネスの起点があやしい。見直してみたほうがいい。

「私たちの商品は素晴らしい。これなら売れる! さぁ 誰に売ろうか?」