現代経営の父とも称されるドラッカー
深い社会洞察をシンプルな言葉で山ほど表しています。
その一つが
『ビジネスとは顧客の創造』
これが現在、マイブームを迎えており、
考え方にいい拠り所を与えてくれます。
しばしば仕事人は自分のやっていることに対して Blind になってしまう・・・
素晴らしい "こだわり" であっても
お客の要望以上に "やりすぎ" てしまうことがある・・・・・
普通の言い方で "ありがた迷惑"
面白い言い方で "床屋の満足"*
(* おもてなしの経済学 中島聡著より)
こういう仕事の仕方にはどうにか自分で気づきたいものです・・・
(他人に教えてもらうのでもちろん可。素直に聞ければ、ですが・・・)
顧客の要望 > 商品・サービス なのか?
ドラッカーの言う『顧客の創造』とは、
顧客の要望に応えることで関係性(信頼)を築く
と、私は解釈している。
顧客に限らず、おそらくきっと誰だって(子供だって)
話も聞いてもらえず、押し付けられることが
最も気に入らないもの。
押付けはダメです。我慢我慢!
ビジネスは戦い! 誰との?
この手の理想にはマッチョな思想との対峙が必至。
「そんな甘っちょろいことではダメだ!」
「ビジネスは戦いだ!」 と。
しかし、一体誰と戦っているのか?
私の身近には複数いた。そういう方が。
あらゆる仕事の局面の全てが戦い。
仕事のライバルと比較して、"私の商品が上だ!"
なら、まだよし。
顧客や仕事の仲間にも "私の考えが正しい!"
だから、 私の言うことを聞け! というタイプ
戦うべきは、その自己顕示欲です。我慢我慢!
誰に売るか > 何を売るか
極端な話、一人でいいから顧客を創って、
Needsに合った何かを売り始める、、
それがドラッカーの言うビジネスなのです。
ドラッカーの原文はこうです。
『The Purpose of a Business is to Create a Customer』
"Customers"ではなくて、"a Customer" 一人です。
だから次のような発想が出てきたら
ビジネスの起点があやしい。見直してみたほうがいい。
「私たちの商品は素晴らしい。これなら売れる! さぁ 誰に売ろうか?」