2015年10月23日金曜日

人を行動させるヒント


TEDでスピーチするDerek Siversというユニークな個人起業家さんの動画。
日本語タイトルは『社会運動はどうやって起こすか』と、なっちゃってて、人に勧めるには”抵抗大”ですが、(お前は活動家か?と言われてしまいそう(笑))
しかし、人間の行動心理についてのとても面白い観察だと思うので、集客・行動科学に関心ある人はぜひ見てもらいたいです。

英語の元タイトルは「How to start a movement」
マーケッターの端っくれの視点で訳すと、「人々を行動させる方法」



[時間 3:09]

[動画あらすじ]
"裸で踊るバカが初めにいて、それに続く最初の2、3のフォロワーがいる。最初のフォロワーの存在が、裸で踊る男をリーダーに転換(tranceform)する。さらに続くフォロワーというのはリーダーではなく、フォロワーを真似するもの。リーダーがフォロワーを増やすのはない。最初のフォロワーが続くフォロワーを増やし、”Movement”が発生する。現在の世の中というのはリーダーシップをとかく過大評価していますが、最初のフォロワーというのもリーダーと同じものなのです。"


この『社会運動はどうやって起こすか』(!) はカフェの集客にも応用できるアイデアだと思います。(カフェに限らず、カルチャーの生徒募集にも、あらゆる商売に応用できるでしょう。)

お客さんが一人、お茶してるから、私が入ってもおかしくはないだろう・・・
何組かのお客さんが、いい雰囲気でおしゃべりしているから、私も入ろう♪
なぜいつもたくさんの人が楽しそうにやっているんだ? 私も入ってみなければ!

人が集まってくる”気(energy)”をデザインする


「人の気配」 を短縮して「人気(にんき)」
人の気配、ひとけ のあるところに人は集まる。 
だから人の気配をつくることが商売には大事。以前にも何度かブログに書いたことがありますが、Direkの動画のポイントもそれと同じことだと思うのです。
フォロワーが次のフォロワーを生む。

商売とはこちょこちょ最適化の継続


真の仕事とは、商売がうまく回るようにこちょこちょ考えて、お客さんに対して最適化を続けることなんです。マーケティングというのも同じこと。
商売は一人でこちょこちょやることが多い、一人でやるしかしょうがない売上げ状況・・・ ということも多いですが、ここから脱したいと思うならば、アイデアとして上手にフォロワーをつくり、小さな商売にちょっとした”movement”を生み出すデザインをすることはできる気がするのです。

カフェでいうと店長・副店長という最初のフォロワーを設定し、続くフォロワー(スタッフ)を育て、フォロワー(顧客)を増やせるようにしたい。
この”movement”を実際に起こすことができれば楽しくやりがいもUPするでしょうな♪

スタッフも顧客もフォロワーになってしまってますが、これは気にする必要などない!
私の顧問曰く。『スタッフが最初のお客さん!』

商売こそまなび。まなびは飽きない!

p,s,
"商売こそアクティブラーニング!” ってことを整理したいんだが、それはまたいつか。

2015年10月12日月曜日

Boys, Be Ambitious ! その②

【前回のつづき】
前回のエントリーは、クラーク博士のこの言葉というのは 想像とは違った文脈から生まれて、人口に膾炙している・・・というネタでした。

で続き。

この"Boys、Be ambitious" をそもそもブログに書きたかったのは、やけに大げさな訳だなぁと感じていたのですが、本当はこんな話なんじゃないの? って勝手な妄想をしたことがあったです。

-----以下、勝手な妄想----

明治時代、日本の若者の教育にやってきたクラーク博士、将来の夢はなんだ?と、生徒に尋ねても尋ねても、
「しっかり勉強し、お国のために働きます」とか
「海軍に入り、強い国をつくることです」とか
「役人となって、富国強兵に努めます」とか
公務員・軍人・役人になるような返事があるばかり・・・

これに、ちょっと待ってくれよ! 若者というのはもっと夢や希望があっいいんじゃないのか?  と思った博士が言った言葉。それが Boys,be ambitious

大上段に構えて、「少年よ!大志を抱け!」と自らの教育理念を熱く語ったのではなく、「若者というのは、色々やりたいことがあるものなんだから、もっと色んな夢があってもいいんだぞ」と。

-----妄想終わり----

これが私の妄想。
この妄想をブログで一回書きたかった(笑)

まあ、実は
これ、本題への導入なんですが、
本当は、 Be動詞 って 興味深いわ! ってことを書きたかった
(実に変な興味ですが本当なのだからしょうがない・・・)

英語は一般動詞 と Be動詞がある。
一般動詞 →→→ 動作・現象・感情の動きなどを表す
Be動詞 →→→ 『あり方』を表す

クラーク博士の言葉を ”大志を抱け!” とか、”夢を持て!” と訳すこともできる。けれどもそれではBe動詞のもつ『あり方』の部分、 "そもそもそういうものである" というニュアンスが抜け落ちてしまう・・・

be動詞のニュアンスを含めてあえて訳すと よくある次のフレーズたちはこうなる!

『Boys,be ambitious→→→ 少年とは 夢や希望を持っているもの。だからもっと野心的でありなさい。
『Be quiet→→→ こういう状況では静かにするもの。だから静かにしなさい!
『Be a Driver→→→ 人生は自由。だから好きな道を進みなさい!(ワクワクする車を選びなさい!!)

最後のはご存知のやつです。そう、MazdaのCM。これ好きなんだなぁ〜。
運転手になれ! といって、運転する人の数を増やし、車を売ろうとしているのではないですよ。決して。

2015年10月6日火曜日

Boys, Be Ambitious!その①

大いなるロマンを感じる!

いいOppotunity(機会)がやって来たっ!
日曜日の読売新聞にクラーク博士の有名な言葉『少年よ、大志を抱け!』に関する記事がありました。
この英語に当てた日本語訳、「なんだかとっても大げさだなぁ〜」と感じていました。そこのところを一度、整理してブログに書いておきたいなぁ〜と思っていたんです。

とはいえその前に、
新聞の記事がどんなだったかというと、やっぱりな!と共感できる部分、そこまで書くか!という意外な部分、上手いこと纏めたなぁ〜と関心した部分があって、なんか想定と違った形で私の心に残った感じなのです。

簡単に分かりやすくまとめると、記事は次の感じでした。
(デフォルメしてしまってたらすみません m(__)m)

あまりにも有名な『Boys, Be Ambitious 』。この言葉は、札幌農学校(現北海道大学)にやってきたクラーク博士の崇高な教育理念で、博士はその熱い思いでもって明治の若者の教育に尽力した、、という印象を世に残しています。
が、しかし、実はこの言葉、クラーク博士がアメリカに帰る際に話した「さようなら」代わりの”あいさつ”程度のものだったというのです。さらに、博士自身は教育者としても実業家としても歴史に名を残す偉大な人物でもない・・・と。(実際に日本にいたのは9ヶ月ほど。その後、アメリカで教育事業や投機にも失敗し、財産も社会的信用も失った中で生涯終えているとのこと・・・)

言葉というのは、誰がどういうコンテクスト(文脈・状況)で語ったか、というところから離れ ”独り歩き” してしまうことがある。クラーク博士のこの言葉というのは、実はそういうものなんです、と。

ほらぁ〜、やっぱり盛られてたんだよぉ〜と感じました。
が、こう続きます。

それでもこの言葉は『道産子の大いなる励みとなり、北海道の風土を醸成・代弁していると。

やっぱり北海道。”大いなる励み” が妙にマッチしてしまう。
北海道や明治時代にロマンを感じずにはいられない”北海道マニア(自称)”の心には刺さりました


教育とか歴史というのは、実にフレキシブルなところがあるもの。よくも悪くも。
(TPO次第なんだなぁ〜 結局)
つづく

2015年10月3日土曜日

Interest:興味・関心

CAさんが目線を合わせて、お客さんの要望を丁寧に聴く!
これがホスピタリティーの原点  、
ということが前回エントリーの要点でした。
(親バカ演出でカモフラージュしてますが実はそうだったのです(笑))

さて、続編です。

このCAさんの態度、一体何が嬉しいかを言語化すると
「私はあなたに喜んでもらいたいと思ってますよ」と気にかけてくれていることが嬉しい。(しかも素敵な人に!)
”関心”を払ってくれているということだけで嬉しいのですよ。(親バカにとどまらず、ただのバカでしょうか!?)


Interest: 興味・関心・金利・利息!


このワードに実は、今、私、一番興味を感じています。
この語には人間の原理原則、すごい知恵が内蔵されてると思うんです。
英語って、アナロジー(類推・例え)がめっちゃ効いている言語だと常々思ってるんですが、この語【interest】の語彙の広がりは、まさにその典型だと思うんです。

なんてったって
興味関心という単語と 金利・利息が同じなんですよ。
(どうかぜひお金大好き民族の言語だからこうなった!とは言わないように)

私はこう思ってるのです。
関心のあることからしか利はうまれない、
Interestのあることでしか元本の増大は見込めないという 成長・発展の原則をこのInterestという単語は持っていると思う。(お金なら元本、人間なら元本を”人物価値”としましょうか)
そう思うと、あー深いよ 深い!と思わざるを得ないんです。

『好きこそものの上手なれ』
『継続は力なり』
なんて言葉があります。

興味関心があるから成長するし、
やめずに継続するから利息を受け取ることができる。


『関心がまず第一』


さて、
CAさんの態度 から始まったこのブログエントリー、一体 どこに着地するのでしょうか?

これです。
これ!

サービス業の定義を伝えときたいんです。カフェスタッフに。

『あなたのことに関心があるから、あなたを喜ばせたいから、サーブ(奉仕)しますよ!』(あなたの要望を叶えるお手伝いをしますよ!)

カフェの業務もCAもその点は同じ。(お茶を出すことが仕事(の一部)であることも同じ!)

子育て・教育なんかも実は基本態度は変わらないと思うんです。
相手への関心を示すこと・相手の関心に関心を示すこと が、まず第一。

商売も教育も 『関心がまず第一 という基本構造は同じだなぁ〜と感じながら、オリーブもカフェもやっています。


歩くことだけではなく、”電車”にも興味があります。鉄子か!? [長さ1:04]